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2007年2月 5日 (月)

北鎌倉東慶寺

北鎌倉の東慶寺です。早春の花の女王はやはり梅ですね。梅の香りで頭がクラクラしそうでした。

東慶寺は江戸時代は縁切寺・駆け込み寺として有名でした。昔は尼寺でしたが現在は男僧の寺となりました。江戸時代は女性には離婚請求権はありませんでした。当時の日本には江戸幕府公認の二寺だけが縁切寺として認められており、縁切り寺に駆け込めば女性から離婚の請求が出来ました。その縁切寺は鎌倉の東慶寺と群馬県太田市の満徳寺だけでした。満徳寺は鎌倉時代に徳川家康の先祖の領地とも言われている徳川(得川)郷にあるお寺です。もともとその周辺は新田氏の勢力範囲で徳川家康も新田の末裔とも言われています。江戸時代には徳川郷の百姓は脇差を差し大名行列に出会っても土下座しなかったとも言われています。女性がこの二寺に駆け込むと、お寺が相手亭主に呼び出し状を発給し、まずお寺で離婚の調停をします。現在の家庭裁判所の調停と同じようなものですね!その場で亭主が三下り半(離婚状)を書けば離婚成立となります。あるいは話し合いがついて元の鞘に納まるケースが多かったようです。不成立の場合は女性は駆け込み寺で3年(後に2年)過ごせば離婚成立となります。それだけ権威のあるお寺だったのです。この制度は明治6年に女性からの離婚請求権が確立されるまで続いたそうです。現在は東慶寺は花のお寺として有名です。満徳寺は明治になり廃寺とされました。

今日は縁切りについての勉強でした!

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古今集から素性法師の歌

    ちるとみて 

  あるべきものを

    梅の花

  うたてにほひの

  袖にとまれる

(意)どうせ何時かは散る梅の花だと思っていればよかったのに、困ったことに匂いが袖に留まってしまった。

同じ時代の大中臣能宣の歌 能宣集から

 <女のもとへ紅梅をさしてつかはしし>

   なげきつつ

  涙にそむる

   花の色の

  おもふほどより

  うすくもあるかな

(意)何度も嘆いては涙で染めた花の色ですが、私の思いに比べれば薄いようです。

恋人のもとへ、手紙に紅梅を差し挟んで贈ったのである。色鮮やかな紅梅を血涙で染めたと言い、それでも自分の恋心の深さに比較すれば浅い色だと主張する。余裕の感じられるユーモアが漂う歌。女の返歌は「うぐひすの涙はさともなきものをいくらそめてか色となるらん」。梅の花なら涙の主は鶯でしょう、そんな小さな鳥がどれほど血涙を注いだものやら。

その女性の名前は何処の誰だか分かっていません。昔の人は余裕と言うか情感が細やかで・・・・!

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コメント

シゲさんこんにちは。いつもありがとうございます。
北鎌倉の東慶寺ですね。縁切寺・駆け込み寺として有名な・・・。
タイムリーな記事に入れ込んでしまってます(!!)。
群馬県の満徳寺もそうなんですか。太田近辺に友人がいるのでまたいろいろ聞いてみようかな。
昔の女性は男性にただただ従順にしてたものと思ってましたが、大間違いでしたね。やはり男女の仲は当時からいかんともしがたいというのはあったのですね。
お寺が調停をしてたなんて。寺社って生活に何かと根ざした役割を背負っていたんですね。勉強になります。

そのお話の後の歌が情感溢れ男女の心の機微をあらわしてまた素敵!
お写真も記事も素敵なシゲさんのブログ、お気に入り登録でリンク貼らせていただいてよいでしょうか?

ririeさん、こんにちは。
リンクありがとうございます!
何か色々ありそうで大変ですね!
江戸時代以降最近まで男尊女卑でした。江戸時代以前は男女同権だったようです。と言うより、男女差別ではなくて男女区別だったのだと思います。平安時代以降江戸時代までは女性に男を選ぶ権利があり、子供が生まれても父親の可能性が数人にあった場合は女性に子供の父親の指名権がありました。これについて男性には拒否権がありませんでした。農村では江戸時代もそうだったようです!昔はおおらかでしたから。男からみると納得できませんが!

こんにちは。

鎌倉も梅やほかの花も綺麗に咲き始めたようですね。
うかうかしていると旬を逃しちゃいそうです。
昨年は一度も行けなかったので、この春は是非訪れたいものです。

今日は東慶寺のことを勉強させていただきました。
ありがとうございます。

ZEISSさん、こんにちは。
鎌倉は梅が咲き終わると一気に春の花が満開になりますね!楽しみです。今年は是非鎌倉のZEISSさんの写真を見たいと思いますが!

上真中の梅の写真見慣れない撮り方で新鮮味があります。

the-fujiさん、こんばんは。
梅の花の写真は簡単なようで難しい花ですね!

シゲさん こんばんわっ♪

今年は温かいので梅も咲きほころんでいるようですね。
見ていると梅の甘い香りが漂ってきそうですね。
ほんと、梅は春の雰囲気を醸し出してくれますね。
そして、水仙も大好きなお花です。
光に照らされてとっても美しいです。
シゲさんのお写真見ていると心が和むので
いつも有難く拝見させてもらっております。
ありがとうございます。

yorikoさん、こんばんは。
私もyorikoさんのブログを見ると何時もドキッとさせられます!ものの見方が私には勉強になります。

シゲさん
こんばんは~~
おぉ~~~
すばらしい季節感 たっぷり見惚れます
はっとしたり感動したり
すごい綺麗です~~

そして今日は楽しい??お話 勉強させていただきました
縁切り。。。
ん~~
複雑な心境ですね(笑)
今 そんなお寺があったらどうかなぁ~~

こんばんわ~~♪
東慶寺、こじんまりして好きなお寺さんです。
↑青空に輝く梅、ステキデスね~~~!
少し離れて遠いですが「瑞泉寺」へ行った事ありますか?梅と水仙が見事なところです。
行って見たいのですが足の痺れがひどく今は動きが取れません!
ここ半年、忘れたように飛びまわれたのですが、数日前に攣ってから以前の症状が出てしまいました!
下旬に一週間の旅行が待っているので気掛かりでなりません。
以前は長い事整形通いをしていました。
腰から来ている様なんですが・・・。

↑yoriko さん、憧れのブロガーさんです!
毎日拝見していますが敷居が高くてコメント入れられずに居ります。
やはりシゲさんの写真を楽しみにしておられるのですね。

こんばんは。
東慶寺、勉強になりました。
左上の写真が好きです。
昨秋の初めに行ったきりで、なかなか行けてません。
花の季節はまた混むのでしょうね。

こんばんは~
へ~縁切寺なんてのがあるのですか
知りませんでした
白と赤が混じりとてもキレイですね
梅の香り強いですからね
近所の白梅が咲くと玄関あけると漂ってくるので
それが匂いはじめると春が近いなという気分になります

vertさん、こんばんは。
縁切寺は凄く権威があったようで、江戸幕府の評定所(老中、寺社・勘定・町奉行と大目付・目付などが参画した)、江戸時代の最高裁判所が縁切寺の調停を裏打ちしたようです。現代は家裁の調停委員が調停しますが、調停だけで強制権はありません。調停不調の場合は、家裁の裁判に持ち込まれます。

紅さん、こんばんは。
私も同じでした!幸い痛みと痺れは左足でしたので車の運転は出来ました。現在は大分良くなってきました。減量と適度な運動それとコンデロイチンです。小林製薬のコンデロイチンを定量分数年間飲み続けました。効果はなかなか現れませんでしたが1年ほどして症状が軽くなってきました。今は定量の半分を飲み続けています。
瑞泉寺は昔行きました。少し方向が違うのでなかなか行けませんが今年は行ってみたいと思っています。
紅さん、痛い時は無理しない方が良いですね。痛みや痺れが無くなったら少しづつ運動をして患部を筋肉で包むしかないようです。

こんばんは。
駆け込み寺ですか。
明治6年まで続いていたことに驚きでした。
あとは離婚するまでに寺で3年も過ごさなければいけないなんて!
離婚って女性にとってそんな大変なことだったんですね。
人間関係って難しいなぁ。。笑

photobananasさん、こんばんは。
これから鎌倉は混みますよ!今年定年を迎えた人達が一斉に押しかけますよ!健康のために鎌倉を歩こうって訳です。京都みたいに広くないしお寺の数に限りがありますから今年から大変ですよ!

たくさん、こんばんは。
たくさんのコメントを読んで、西行法師の梅の歌を思い出しました。やはり近所の僧房の庭に咲く梅の香りがにおってくるって歌です!

suzukkyさん、こんばんは。
江戸時代より前はもっと自由で、おおらかだった様ですよ!嫌いになったら別れるで良かったようです。江戸時代は人を孔子の教えで縛る時代でしたから!

シゲさんこんばんは~!

鎌倉のんびり歩きたいですねぇ~!
教科書で学んだ円覚寺しか行った事無いので^^; 意外に物価が高いと感じる街なのでお金を握り締めていかないと(笑)

こんばんは。
東慶寺の梅も咲き始めましたか。もう何年も行っていないな〜。今年のような暖かい冬にはぶらぶらするのにはもってこいかも知れませんね。

こんばんは(^^)
白梅と紅梅が程よいバランスで美しいですね(^^)
こちらではまだ蕾が開き始めた程度です。なんかワクワクしてきました(^^)

hideさん、おはようございます。
鎌倉をノンビリ歩けるのはシーズンオフだけかも知れませんよ。
確かに鎌倉は物価が高いかも知れませんね。

さんぽみちさん、おはようございます。
暖かい早春ですね。今頃はまだ平日なら鎌倉は空いていますが、シーズンの土日になると盛り場並の混雑です。

ひろさん、おはようございます。
春ですね!関東は暖かくて良い天気が続いています。あちらこちらから菜の花の情報が出始めています。

行って見たいと幼い頃から思っていました
縁切り寺。
思い出した昔の事を書くのに、シゲさまのこちらの記事を無断で使わせてもらいました。
お怒りは重々受け止めて、記事中に紹介させてもらいました。

訪ねてみたかった東慶寺。
ここで3年過ごした女性を思うと
心がドキドキします。

デリナさん、こんにちは。
どうぞ遠慮なくお使い下さい。
今の東慶寺は花のお寺で有名です。縁切りとは無縁なお寺になりました。

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