秋の花
彼岸花は曼珠沙華とも言われていて、秋の代表的な花なのです。しかし仏花とも言われているせいか昔から歌に歌われることのない花でした。こんなに目立つ花はないはずなのですが。桜の花は昔の農耕には大切な田植えを促す花でした。彼岸花は刈り入れを促す花ではなかったのでしょうか?曼珠沙華は御目出度いことが起きる前に天から赤い花が降ってくると言う仏教の経典に由来すると言われています。お隣の韓国では「相思華」と言われていて、花は葉を思い、葉は花を思うとの意味だそうです。
彼岸花を歌った歌は万葉集に僅か読み人知らずの1首だけです。
道の辺の
壱師(いちし)の花の
いちしろく
人皆知りぬ
わが恋妻は
(意味)道端の壱師の花(彼岸花)は人目を引きますが、私の恋しい妻のことまで人に知られてしまいました。
萩の花は昔からよく歌われている花で秋の花の代表選手です。万葉集の中で山上憶良は有名な秋の七草の歌を歌っています。
萩が花
尾花葛花
なでしこの花
女郎花また藤袴
朝顔の花
この歌の朝顔の花は桔梗の花と言われている。
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